綯屋の箒』展が終了しました。作り手の横畠梨絵さんが独立して3年目の春、このような形でお披露目できましたことに心より感謝申し上げます。お運びくださった皆さま、ワークショップにご参加いただきました皆さま、お気にかけてくださった皆さま、ありがとうございました。

「箒って一本使い始めると、ここも、あそこもって、ほしくなりますね。」とお客さま。

横畠さんの箒に出会ったのは振り返ってみるともう10年前のこと。他の作り手さんの箒も沢山、それはそれは沢山並んでいたのですが、これにしようと選んだのが、その時製作実演をしながら販売していた横畠さんの山型小箒でした。それからいろんな場所で見かける度に「あぁ、これはきっと彼女の箒だ」と視界の端っこに映っただけでわかるようになりました。

5年程我が家で使っている手箒と、今展の手箒。

すっきり、凛とした佇まいは変わらず、でも独り立ちされた今の箒はより力強い生命力を感じます。

自らの体を使い、ものを生み出す尊さ。今も、これからの未来も、日々の暮らしの中で静かに支えてくれることを願って。