春らしいぽかぽか陽気の週末『綯屋の箒』展が始まりました。伸びゆく店先の植物と綯屋・横畠梨絵さんの箒、風がそよいでなんとも気持ちが良さそうです。

箒屋さんで8年間の修行を重ねたのちに独立、今年で3年目を迎える横畠さん。今は茨城県に移り住み、そこで自らホウキモロコシを育て、収穫し、材にし、箒という道具に仕立てています。初めの年はどんな草(ホウキモロコシ)が育つか試行錯誤、種が同じでも、土や気候が異なると育て方もおのずと変わってくるのだとか。

今展では、手箒を中心に様々な長さ、幅の箒をたくさん作っていただきました。向かって右は和紙の材料になる楮(こうぞ)の芯の部分を柄に使ったもの、左は白、黒の竹の柄を使ったもの。身長やお部屋の大きさに合わせてお選びください。

掃き心地は床面でお試しください。畳はもちろん、フローリングにも。カーペットにもおすすめ、細い草の先でホコリを掻き出すように掃くとびっくりするほど集まります。大きな音を立てないので、時間を気にせずにさっと使えるのも箒の良いところ。

草を多めに使った洋服箒、卓上用やお台所用の小さな箒、草を長めに使った箒なども。banya base・阿部深雪さんの豚革を使ったちりとりも大小届いております。

新しい暮らしが始まる方への一本、いつかきっと思っていた一本、そろそろ20年モノだから選手交代の一本・・・などなど、ぜひ触って、掃いて、お気に入りの一本を見つけていただけましたらうれしく思います。