素敵な布を求めて西へ東へ旅する tembo. 土屋桂さんが今展のために選んだ素材は、静岡県浜松市を中心とした遠州地域の地場産業として発展した「遠州織物」。

細い糸をゆっくりと織り上げる生地は、高密度でありながらふっくらとした風合い。袖を通し、洗いをかけ、幾度も着込む度に、より自分らしい一着に。

ふと気がついたら毎日のように袖を通したくなる上質な日常着を探しに、ぜひお運びください。

◆ tembo. ENSHU winter

2022年10月14日(金) – 29日(土) 12 : 00 – 18 : 00
[会期中16(日)・17(月)・23(日)・24(月)はお休み]

江戸時代には日本でも有数の綿花の産地だった遠州地方。綿花を栽培する農家は、のちに副業として綿織物の生産をはじめ、やがて定着。明治時代になると紡績工場がつくられ、織機の発明や染色技術の研究が進み、「遠州織物」は地場産業として発展してきました。

シャトル機で織られたリネン、高密度で織られたコットンウール、ふんわりしたコーデュロイ・・・秋冬の装いに新たな形が届く予定です。どうぞお楽しみに。