川端健夫


滋賀県・甲賀市の里山に佇む木造校舎を改装し工房、ギャラリー、カフェ、パティスリーを営む木工作家の川端健夫さん。独立し家具を中心に手がける中で、お子さんの誕生がきっかけとなり、カトラリーやお皿など暮らしのまわりの木の道具を作り始めます。オイル拭きで仕上げられた木の器は、土ものの器と同様に使い込めば込むほど、木肌の色が落ち着いて味わい深い風合いに変化します。

「僕が作るものは、暮らしの道具である。
それを使うと生活が一変する、なんてことはない。
でも、使ってくれた人がほんのちょっとだけ、
今までよりも幸せな気持ちになってくれたら、と願いながら、日々モノづくりを続けている。
その “ほんのちょっとの幸せ “ が、飽きずに長く付き合える秘訣だと思うし、
それが何十年と続くことで大きな幸せになる。
良い道具って、そういうことだと思うのです。」

暮らしを共にして、一緒に育っていくような木の道具たち。正直で、てらいのない佇まいが日々少しずつ幸せを運んでくれます。

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