大島奈王

デンマークと日本を行き来しながら、絵を描き、版画をつくり、作陶される大島奈王さんが描く動物はどれも凛とした力強さを感じます。たとえば、猫。一緒に暮らす動物は、過剰なまでに可愛らしく描いてしまいそうな気がするのですが、彼女の描く猫にはそうしたところがありません。たまたま同じ時間と場所を共有しているだけだ、という猫の猫らしい独特の存在感があります。

大島さんは大学で染色を学びながら、ヨーロッパ各地を巡りました。その後、デンマークのボンホルム島に辿り着き、陶芸、彫金、版画を学び、今もなお、現地と日本を行き来しながら活動を続けています。

題材は動物や植物、旅でみた景色、散歩をしたときに拾う木の枝や石、落ち葉など。素材を触った際に浮かぶイメージや、これまでの思い出の記憶を表現されています。ずっと眺めていたくなるような不思議な魅力の作品を、ぜひ日常の中に。

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